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第3回定例会(9月議会)斉藤由美子議員の反対討論
反対討論する斉藤由美子議員
2018年9月28日
 議会最終日、日本共産党大分市議団を代表して斉藤由美子議員が行った、平成29年度大分市歳入歳出決算等への反対討論は以下の通りです。

 私は、日本共産党を代表して、決算審査特別委員会に付託されました、議第103号・平成29年度大分市歳入歳出決算の認定について、議第104号・平成29年度大分市水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定について、議第105号・平成29年度大分市公共下水道事業会計資本剰余金の処分及び決算の認定について、決算審査特別委員長報告に対する反対討論を行います。

■決算全体の特徴について

●平成29年度一般会計と、9特別会計を合わせた総計決算額は、歳入総額2,784億2,568万5千円、歳出総額は2,710億3,730万2千円で、歳入から歳出を差し引いた形式収支は、73億8,838万3千円となっており、翌年度への繰り越すべき財源6億9,479万2千円を差し引いた実質収支額は、66億9,359万1千円の黒字となっています。
 総計決算の規模は、対前年度比、歳入が30億8,238万8千円で1.1%の増、歳出が18億4,842万円で0.7%増加しています。

●一般会計決算では、歳入が1,778億2,038万3千円、歳出が1,729億9,760万6千円で、形式収支額は48億2,277万7千円となっています。
 形式収支から、翌年度へ繰り越すべき財源6億9,479万2千円を差し引いた実質収支額は、41億2,798万5千円となり、平成29年度の実質収支から28年度の実質収支額を差し引いた単年度収支は、4億0,898万1千円の赤字となっています。そのうえ、赤字要因となる積立金の取り崩し額、23億2千万円も合わせると、合計27億2,898万1千円の赤字となります。

 そのうえで、黒字要因である財政調整基金積立額334万3千円、減債基金積立額3,578万2千円、市有財産整備基金積立額1億2,060万3千円、合計1億5,972万8千円を勘案すると、平成29年度一般会計実質単年度収支は、25億6,925万3千円の赤字となります。

●普通会計における主な財政指標では、財政力指数が0.896で、前年度より0.01ポイント改善されていますが、経常収支比率は前年度より1.1%、実質収支比率は前年度より0.4%、公債費比率は前年度より0.1%、それぞれ悪化しています。

●平成29年度末の市債残高は、1,723億6,694万8千円で、前年度に比べ46億9,295万2千円減少しています。市債残高を市民1人当たりにすると約36万円となり、依然として高い水準です。

 その内、臨時財政対策債は、平成29年度借入額134億0,670万円のうち約58億円で43%を占め、市債残高622億3,976万3千円の構成比では約36%を占めています。
 この負担分が、将来的に交付税として国が負担するか明確ではなく、市財政を圧迫することも懸念されます……(詳しくはこちら
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