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●おなか記のバックナンバーは こちら
 みなさん、こんにちは!
 こちらは、大分市役所の中にある議員会館2階の「日本共産党大分市議団」の議員控え室です。

 私はこの部屋で、議員団の事務局を担当している尾中です。
 「控え室」の割り当てはとてもシビアで、選挙で議員の数が減れば、遠慮なく小部屋に移されます。もちろん増えればより大部屋に移ります。今度の選挙で、4人が揃って当選し、控え室も従来の部屋を確保することができたので、私も大変喜んでいます。

 この部屋には、共産党の4人の市議が集まります。大きくはありませんが、それぞれの机と、簡単な応接セットも置いてあります。私は、この部屋で仕事をしながら、共産党の議員さんの姿を毎日見てきました。

 共産党の議員さんは実に働き者で、議会が閉会中もよくこの部屋に集まり、いろんな資料を集めたり、勉強したり、生活相談にのったりしています。

 このコーナー(おなか記)では、私の目から見た日本共産党大分市議団と各議員さんの素顔を、私の思いを交えながらレポートしていきたいと思います。


 おなか記 第15回
最後じゃないよね……  2011年2月4日(金)
 昨年、参議院選が終わってからと言うもの、積み重なった疲れが抜けず、そのうえ自信があった目のよさと体力もすっかり形無しで、引きずるような毎日が続いた。10年も共に働いてきたのだから、議員たちの怪我や病気が私にも伝染したのかもしれない。

 そのうち、仕事を辞める理由が欲しくてあちこちの病院にも通った。レントゲンの結果やMRの結果をみて、どこの先生も首を振るばかり……。
 何処かに、誰かに甘えたかったのかもしれない。そして、私が一出した答えが「10年も頑張ったんだからもういいよね」だった。

 1月から新しい事務局員を迎えるにあたり、今までの肩の荷が降りたようなホットする気持ちと、こんなにも自分が誇らしく思える仕事を、どうして辞めるのだろうか、私は一体何がしたいのだろうという複雑な想いで眠られないこともあった。

 新しい年、ニューフェイス『西村初美さん』に出会った瞬間、「これで良かったんだ!」と言う気がした。
 穏やかで明るく物怖じしない彼女は、控室を爽やかにしてくれる。
 同時に引継ぎをしながら少しずつ少しずつ感じること……。
 私が辞めることによって生まれるいろいろな変化、可能性、展望。──それは決して後ろ向きなものではなく、新しい香りとともに希望も含んでいるということだ。

 最後の日、チョッピリ涙が出るかもしれないけれど、好奇心旺盛な私は、ワクワクした気持ちで控室を後にすることができるだろうか。

 おなか記を読んで下さったみなさま、また何処かで会いましょう。

 長い間本当にお世話になりました。心からありがとうございました。


(おなか記はもうしばらく続きます。近日中に次回作が発表される予定です)


 おなか記 第14回
議員団にお祓いを…?  2010年8月4日(水)
 齢には敵わないナーと言ったら、大久保議員に笑われてしまうかもしれないが、この仕事に着いてそろそろ10年近くになろうとしている。
 自信があった視力と体力も、今ではすっかり形無しで、いつまで議員たちの役に立てるだろうと心細くなっていたところに、惨憺たる選挙結果で、疲労は増すばかり……なかなか立ち直れそうにない毎日だった。

 そんな中、まず耳に入った凶報は、河野議員の左足踵骨折!!
 投票日翌日、大雨のなか、ポスターを剥がしていて水路に落ちたらしい。入院はしていないものの、ギブスをはめていて歩けないので、自宅にて療養中。(アラアラ…)

 次は、福井県で行なわれていた自治体学校に、市議団が参加学習中での出来事。腹部の激痛にて日赤病院に駆け込んだ広次議員。どうやら尿管結石で動けない!!(アチャー)

 そして同じく福井にて次の日、(エ〜まだあるの?)福間議員が、転んで半月板損傷!!
 松葉杖を付きながら大分に帰ってきたものの、早速手術で1ヶ月以上は入院らしい。(ソ・ソンナ…)びっくりして返事も出来ない私に、

 「議員団は、魔がさしちょるごたる。尾中さん、あんたも気をつけんとで」

 大久保議員は、心配を吹き飛ばすかのように豪快に笑いながら言う。

 思いのほか軽く済んだ広次議員と3人での控室では、続く不幸に、議会事務局の方々が
「お祓いでもした方がいいんじゃないですか」とか
「次は、大久保議員の番ですかねエ」とか。

 弱り目に祟り目、議員団壊滅状態に、立ち直れないなんて言ってられない。重い体を引きずりながら、しばらくは忙しい毎日が始まりそうだ。


 おなか記 第13回
「主人公はあなたです」  2009年8月26日(水)
 2月の市議選が終わってからというもの、驚くほどに生活相談が増えている。
 昨年末、年越し派遣村が出来たくらいだから、大分でも当り前のことかもしれないが、普通に暮らすということがとても難しい世の中になってきているような気がする。

 「手元に残った十円玉で共産党に連絡をして助かった」
 赤旗に載ったこの記事は、大分でも珍しくはない。小泉さんは、自民党をぶっ壊すと言っていたけれど、日本そのものをぶっ壊したのではないだろうか……
 豊かなはずの日本がある意味貧しい国になってしまったようだ。

 そんな中「困った時は共産党!」が、合言葉になってきている。
 福間議員のホームページ、「ふくまがかける」をお読みの方はお気づきだろうが、生活相談数ダントツのふくま議員は、まさに「困った時はふくまさん!」と呼ばれるほどに昼夜走り回っている。

 内緒だけれど、おもしろいエピソードを二つ。

 その一  「福間君よー」と、頼みごとをしようと声をかけたら、「よっしゃ!わかった、わかった」と内容も聞かず控室を出て行った。

その二  今は亡きH氏が、泊りがけの研修から帰って来た時の感想。「ふくまさんは本当に忙しい人じゃあー。寝ちょるときもじっとしちょらんし、演説もしよるけんなあー」

 大雑把でせっかちな人柄は、時として裏目に出ることもあるけれど、彼だからこそ、あそこまで親身になりながらも、多くの相談を受けられるのだろうと納得してしまう。
 どこまでも前向きに、困った人を助けなければ、あのこともこのことも片付けなければと走り回っているのだ。

 責任感が強すぎるし、優しすぎる……
 それは自分をどんどん削っていきそうで心配になる。一人ひとりを救わなくても済むような安心した世の中を創っていかなければいけないと思う。(そうじゃないと議員たちが過労死してしまいます!!)

 総選挙は真近。マニフェストは確かに大事だけれど、これまでの政治の検証をすることも大切だと思う。自分にとって誰が一番優しかったか……。困った人を助けてくれたのは誰だったか……。

 ぜひ棄権することなく、日本の国の政治に責任を持っていただきたいと思う。

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